アメリカ “ブラックフライデー” 年末商戦始まる

アメリカではブラックフライデーとなった24日、年末商戦が本格的に始まりました。長引くインフレや高い金利水準などが消費にどこまで影響を及ぼすかに関心が集まっています。

アメリカでは感謝祭の翌日の金曜日はどの店も黒字になるほどにぎわうとしてブラックフライデーと呼ばれ、例年この時期に年末商戦が本格的に始まります。

ことしのブラックフライデーとなった24日、ニューヨークの老舗デパートでは開店前から店の前に列をつくっていた大勢の買い物客が、開店と同時に次々と店内に入っていきました。

また、高級ブランドを割安で販売する衣料品店では、インフレが長引き価格に敏感な人が増えている中、多くの買い物客が訪れる様子が見られました。

この店に訪れた女性は「1100ドルのコートを600ドルで買いました。いまは街のあらゆるものが値上がりしていますので、割り引きされたものを探します」と話していました。

全米小売業協会は、11月から12月にかけての小売業の売り上げは好調なネット通販の影響などで去年の同じ時期を上回ると予測する一方、増加率は3%から4%と4年ぶりの低い水準にとどまると見ています。

アメリカではインフレに加えて、高い金利水準や、猶予されてきた学生ローンの返済が10月から再開していることが懸念材料となっていて、景気を左右する消費にどこまで影響を及ぼすかに関心が集まっています。