悪質ホストクラブ 店舗への立ち入り 取締り強化を通達 警察庁

ホストクラブを利用した客の女性が店から高額な料金を請求された上、「ホストが立て替えた料金の返済のため」などとして、売春させられるなどのケースが相次いでいる問題で、警察庁は、全国の警察本部に対し、悪質な店舗への立ち入りや、取締りを強化するよう通達を出しました。

ホストクラブをめぐっては、高額な料金を客の女性に請求した上、「売掛金」などの名目でホストが立て替えた料金を女性に売春などをさせて返済させる悪質なケースが相次いでいます。

警察庁は今月、全国の警察本部に対して通達を出し、売掛金が原因の違法行為を見過ごさず、売春防止法や職業安定法を適用して、確実に取り締まるよう求めています。

また、ホストクラブの中には客引き行為をしたり、法律や条例で定められた時間を超えて営業したりする悪質な店舗もあることから、立ち入りをするなどして適正化を図るよう求めています。

警察庁は、悪質なホストクラブの背後では、暴力団や、闇バイトで実行役を集め、犯罪行為を繰り返す「匿名・流動型犯罪グループ」が不当に利益を得ている可能性があるとして、風営法を管轄する生活安全部門や、組織犯罪対策部門が連携して取締りに当たるよう全国の警察に指示しています。