サッカーU17ワールドカップ 日本 スペインに敗れベスト8ならず

インドネシアで行われているサッカー男子の17歳以下のワールドカップで、日本は決勝トーナメント1回戦でスペインに1対2で敗れ、2011年の大会以来のベストエイト進出はなりませんでした。

新型コロナウイルスの影響で4年ぶりに開催された大会で、日本は1次リーグ、グループ3位で3大会連続となる決勝トーナメントに進出し、1回戦でスペインと対戦しました。

日本は前半8分、スペインに巧みにパスをつながれてペナルティーエリアの中央付近からシュートを決められ、先制を許しました。

その後は日本が主導権を握り、40分、ことし同じ世代のアジアカップで得点王と最優秀選手に輝いた名和田我空選手が右サイドからのパスを受けてゴール右隅にシュートを決め、同点で前半を終えました。

しかし、後半に入るとスペインに攻め込まれる時間帯が続き、29分、縦のスルーパスを通されてシュートを決められ、再びリードを許しました。

日本は1次リーグ3試合で4得点を挙げている高岡伶颯選手など得点力のある選手を投入してゴールをねらいますが、決定的なシーンを作ることができず1対2で敗れ、2011年の大会以来のベストエイト進出はなりませんでした。

キャプテン 小杉「全員で前を向いて」

キャプテンの小杉啓太選手は「後半にしたたかに戦おうという中で1点を取られてしまって、チーム全体で最後に盛り上げることができずこういう結果になってしまった」と振り返りました。

その上で「この舞台で最高の経験をできたことは誇らしく、全員で前を向いていいんじゃないかと思う。この悔しい思いを胸に刻んで上のカテゴリーで代表になった時に生かしていきたい」と話していました。

森山監督「悔しさで終わったが旅は続く」

サッカー男子、17歳以下日本代表の森山佳郎監督は「前半はベストゲームと言えるくらいいいゲームができた。後半、足が止まって戻れなくなったところを相手は1人で決めきるクオリティーがあった」と振り返りました。

その上で「17歳以下のワールドカップの旅は悔しさで終わったが、20歳以下のワールドカップ、オリンピック、年齢制限のない代表と旅は続く。ワールドカップやオリンピックでしかリベンジできないので頑張ってほしい。全身全霊で体が動かなくなるところまでやってくれた選手を誇りに思いたい」と選手たちをたたえていました。