会談は総理大臣官邸で20日夜8時すぎからおよそ45分間行われました。
この中で両首脳はロシアによる侵攻が続くウクライナのほか、イスラエル・パレスチナやインド太平洋などの地域情勢をめぐって議論し、国際社会の平和と安定には国際法に基づく行動が不可欠だという認識で一致しました。
また、キルギスを含めた中央アジア地域の開発支援のあり方も協議し、緊密に連携していくことを確認するとともに、人材育成やインフラ整備の支援などを盛り込んだ2国間の共同声明をまとめました。
キルギスは旧ソ連諸国の1つとしてロシアと強い結び付きを保ち、中国とも経済連携を深める一方、緊迫する国際情勢に際して中立的な立場も強調しています。
こうした状況も念頭に、岸田総理大臣は会談のあとの共同記者発表で「キルギスをはじめとする中央アジア諸国は地政学的重要性を増しており、協力のさらなる強化が急務だ」と述べました。

首相 キルギス大統領と会談 “国際法に基づく行動が不可欠”
岸田総理大臣は日本を訪れている中央アジア・キルギスのジャパロフ大統領と会談し、ウクライナやイスラエル・パレスチナなどの情勢を踏まえ、国際社会の平和と安定には国際法に基づく行動が不可欠だという認識で一致しました。
