日本郵政公社 初代総裁を務めた生田正治氏が死去 88歳

旧郵政事業庁から事業を引き継いだ「日本郵政公社」の初代総裁を務めた生田正治氏が11月13日に老衰のため亡くなりました。88歳でした。

生田氏は、昭和32年に当時の三井船舶、今の商船三井に入り、社長や会長を歴任しました。

そして、平成15年に旧郵政事業庁から郵便、郵便貯金、簡易保険の3つの事業を引き継いで発足した「日本郵政公社」の初代総裁に就任しました。

郵便事業の赤字体質などの課題を抱えて独立採算で事業を行うなかで、生田氏は、民間企業での経験をいかして業務の効率化やサービスの改善に力を尽くしました。

そして、平成19年3月に公社の総裁を退任し、日本郵政公社は、平成19年10月に民営化されました。

商船三井によりますと、生田氏は11月13日に老衰のため、東京都内の病院で亡くなりました。

88歳でした。

日本郵政の増田寛也社長

生田氏の訃報を受けて、日本郵政の増田寛也社長は「生田氏におかれては、日本郵政公社の初代総裁として、郵政事業の新たな船出に臨み、事業の民営・分社化にも向けた難しい時期において経営のかじ取りに専心されました。郵政事業の発展にご尽力された生田氏に深く感謝するとともに、心より哀悼の意を表します」とコメントを発表しました。