青森 八戸市などで震度4 津波の心配なし 2人けが

20日午前6時1分ごろ、青森県で最大震度4の揺れを観測する地震がありました。また、岩手県から北海道までの広い範囲で震度3の揺れを観測しました。

気象庁によりますと、震源地は青森県東方沖で、震源の深さは50キロ。地震の規模を示すマグニチュードは5.8と推定されています。

各地の震度は震度4が、青森県の
▽八戸市
▽野辺地町
▽七戸町
▽東北町
▽南部町

また震度3の揺れを、

北海道の
▽函館市
▽むかわ町
▽新冠町
▽浦河町
▽様似町
▽えりも町
▽浦幌町

青森県の
▽青森市
▽十和田市
▽三沢市
▽むつ市
▽平内町
▽外ヶ浜町
▽六戸町
▽横浜町
▽六ヶ所村
▽おいらせ町
▽東通村
▽三戸町
▽五戸町
▽階上町

岩手県の
▽盛岡市
▽久慈市
▽二戸市
▽八幡平市
▽軽米町
で観測しました。

このほか、震度2や1の揺れを北海道や東北の各地で観測しました。

消防によりますと、震度4が観測された青森県八戸市で10代の男性2人が自宅から屋外に避難しようとしたところ、誤って窓ガラスにぶつかり、はずみで割れたガラスで足を切るけがをして病院に運ばれたということです。

青森県内で震度4を観測した八戸市、野辺地町、七戸町、東北町、南部町によりますと、これまでに被害の情報は入っていないということです。

震度4を観測した青森県八戸市の市役所の警備員は「最初に5秒ほどの強い横揺れがあったあと、20秒ほどの弱い横揺れが続いた。物が落ちるなどの被害はなく、周りにけが人もいない」と話していました。

震度4の揺れを観測した青森県八戸市にある7階建てマンションの最上階の部屋では数秒間の小さな横揺れのあと大きな横揺れが40秒ほど続きました。

家具などが大きく揺れましたが棚から物が落ちるようなことはありませんでした。

JR東日本によりますと、東北新幹線に影響はなく、平常どおり運行しているということです。

震度3を観測した青森市の2階建ての建物では、横揺れが30秒ほど続きました。

窓のフレームがキシキシと鳴ったほかドアもガタガタと音を立て、揺れが強くなると音も激しくなりました。

震度3を観測した三沢市の中心部にある木造2階建てのアパートの1階では、ガタガタと窓ガラスに振動が伝わる縦揺れが10秒ほど続いたあと、体が横に揺らされるような揺れが15秒ほど続きました。

棚や机から物が落ちることはありませんでした。

東北電力によりますと震度3の揺れを観測した青森県東通村にある東通原子力発電所は現在、運転を停止していて、この地震による影響は確認されていないということです。

震度3の揺れを観測した青森県六ヶ所村にある使用済み核燃料の再処理工場などの原子力関連施設について、事業者の日本原燃によりますとすべての施設で地震による異常がないことを確認したということです。

原子力規制庁によりますと、先ほどの地震で震度3の揺れを観測した青森県東通村にある東北電力の東通原子力発電所と、青森県六ヶ所村にある使用済み核燃料の再処理工場では、さきほどの地震による異常は確認されていないということです。

また、いずれも施設でも、周辺の放射線量を測定するモニタリングポストの値に変化はないということです。