中国漁船 鹿児島県沖で転覆 5人行方不明 海保が捜索続ける

鹿児島県の※下甑島(しもこしきしま)の西およそ330キロの東シナ海で18日、中国の漁船が転覆し、中国人の乗組員5人が行方不明になっている事故で、海上保安本部は巡視船を現場へ派遣して、捜索を続けています。

※「甑」は「曽」に「瓦」。

18日午後、「中国の漁船が転覆して5人が行方不明になっている」と北京の中国海上捜索救助センターから第10管区海上保安本部に救助の要請があり、海上保安本部は19日、航空機1機を現場の海域に派遣して午前中からおよそ4時間にわたり航空機での捜索を行いました。

午後7時半時点で、行方不明者は見つかっていないということです。

また、巡視船「さつま」が19日午後6時前に現場付近に到着し、捜索を開始したということです。

海上保安本部によりますと、漁船が転覆した現場は日中中間線の中国側の海上で、当時、漁船には26人が乗っていて、このうち21人は付近の中国船に救助されたということです。

現場では19日、中国海警局の船2隻と中国交通運輸部東海救助局の船1隻のあわせて3隻が確認されたということで、海上保安本部は中国側と連絡を取り合いながら行方不明になっている5人の捜索を続けることにしています。