柔道 来日中の仏 リネール稽古公開 男子100キロ超級の第一人者

柔道の男子100キロを超えるクラスの第一人者で、オリンピック2連覇も果たしたフランスのテディ・リネール選手が来日し、稽古を公開しました。

フランスのリネール選手は、100キロを超えるクラスでロンドンとリオデジャネイロでオリンピック2連覇を果たし、おととしの東京オリンピックでも銅メダルを獲得しました。

世界選手権では体重無差別での優勝も合わせると11回頂点に立つなど、数々の記録を持つ第一人者です。

母国での開催となる来年のパリオリンピックに向けて強化のために今月上旬に来日したリネール選手は、18日まで神奈川県平塚市にある柔道の強豪、東海大学を訪れていて、18日は、稽古を報道陣に公開しました。

リネール選手は右ひざなどにけがを抱えているということですが、学生などを相手に30分ほど実戦形式の乱取りを行って感覚を確かめていました。

稽古のあと取材に応じたリネール選手は「オリンピックに向けた準備のためにきた。日本は自分の時間を作って集中できる」と来日のねらいを話しました。

そして、同じ階級でパリオリンピックの日本代表に内定している斉藤立選手については「彼は若くてやる気があるし、身長も高くて力もある。寝技も強い」と評価していました。

3回目の金メダルの期待がかかる母国でのオリンピックに向け、「人生でも1度しかないことだと思う。家族や友人にも見に来てもらえるし、楽しみにしている。プレッシャーはだんだんと感じると思う」と思いを語りました。

さらにパリオリンピックでの引退を考えるかと報道陣に問われると「満足したらやめるかもしれないがロサンゼルスオリンピックが目標だ」と話し、現役を続けることへの意欲も示しました。