日大 薬物事件対応めぐり 理事会が理事長らの辞任勧告検討

日本大学アメリカンフットボール部での薬物事件の対応をめぐり、大学の理事会が林真理子理事長や学長、それに副学長に辞任を勧告するかどうか、検討を進めていることが分かりました。関係者に意見を聴いたうえで最終的に判断をする方針です。

日本大学アメリカンフットボール部の部員が逮捕された薬物事件をめぐっては、先月、第三者委員会が報告書を公表し、事実をわい小化する姿勢やガバナンスの機能不全のほか、大麻と疑われる植物片を12日間警察に届けず保管した対応の責任などが指摘されました。

指摘を受け、大学は関係者の処分や再発防止策の検討をしていますが、今月10日の理事会で林真理子理事長や酒井健夫学長、それに澤田康広副学長に対し、辞任を勧告するかどうか議論されたことが関係者への取材で分かりました。

無記名の投票形式で出席者に意見が聞かれ、3人全員に出すべきだという意見があった一方、慎重な意見もあったということです。

辞任の勧告に強制力はないということですが「理事長選考委員会」や「学部長会議」などの関係者の意見も参考に、最終的に判断される見通しです。