広域強盗 山口の強盗未遂事件で特殊詐欺グループ幹部3人再逮捕

一連の広域強盗のうち、東京 狛江市の事件などで指示役として逮捕・起訴された特殊詐欺グループの幹部3人について、警視庁は、去年、山口県岩国市で起きた強盗未遂事件でも実行役に指示を出していたとして、再逮捕しました。

再逮捕されたのは、特殊詐欺グループの幹部、今村磨人容疑者(39)と、渡邉優樹容疑者(39)、藤田聖也容疑者(39)の3人です。

警視庁によりますと、3人は実行役と共謀し、去年11月、山口県岩国市の住宅に侵入し、住人をカッターナイフで脅して金品を奪おうとしたとして、強盗未遂などの疑いが持たれています。

容疑者らの携帯電話を解析するなどした結果、フィリピンの入管施設から「キム」や「ルフィ」を名乗り、闇バイトで集めた実行役に対し、「結束バンドで縛って金庫を持ち出す。あとの処理はなんとかするから、車で突っ込んでガラスを割っていい」などと具体的に指示を出していた疑いがあることが分かったということです。

一連の広域強盗事件で指示役が逮捕されるのは、東京 狛江市で90歳の女性が死亡した事件など7件目で、警視庁は指示系統や役割分担についてさらに解明を進めることにしています。

警視庁は、3人の認否を明らかにしていません。

一方、再逮捕された3人について東京地方検察庁は、去年12月、東京 中野区の住宅に宅配業者を装って押し入り、現金およそ3200万円を奪ったうえ、応対した男性を殴ってけがをさせたとして、14日、強盗傷害などの罪で起訴しました。