“今月30日付けでビッグモーターに処分出す方針” 鈴木金融相

ビッグモーターによる保険金の不正請求問題をめぐって、鈴木金融担当大臣は14日の閣議の後の会見で、関東財務局がビッグモーターに対し、今月30日付けで損害保険代理店の登録を取り消す処分を出す方針を伝えたことを明らかにしました。

この中で鈴木大臣は、金融庁が保険業法に基づいて、ことし9月から今月10日まで行ったビッグモーターへの立ち入り検査の結果を踏まえ「会社法上求められる経営管理体制が構築されておらず、適正な保険募集を確保するための体制整備も行われていないことが確認された」と指摘しました。

その上で「今後、保険会社との代理店委託契約がすべて解約となる予定で、保険会社からの再建に向けた支援も期待できないと判断した。11月30日をもって、損害保険代理店の登録を取り消す方針を固め、本日、関東財務局からビッグモーターにこの方針を伝達した」と述べました。

関東財務局は、損害保険代理店の登録を取り消す処分案への意見をビッグモーターに聞く聴聞という手続きを今月21日に行うことにしていますが、実際に登録が取り消されると、損害保険代理店に対する行政処分としては最も重い処分となります。