英内相が更迭 “ガザ攻撃への抗議デモはヘイトマーチ”発言で

イギリスのスナク首相は、イスラエル軍のガザ地区への軍事作戦に反対する抗議デモについて「ヘイトマーチだ」などと批判した主要閣僚のブレーバーマン内相を13日、更迭しました。

内相を更迭されたブレーバーマン氏は、右派として知られ、イギリス各地で行われているイスラエル軍によるガザ地区への軍事作戦に抗議するデモについて「テロ組織であるハマスを支持しユダヤ人を脅すヘイトマーチだ」などと批判していました。

また、ブレーバーマン氏は、第1次世界大戦の戦没者追悼式典と同じ11月11日に予定された抗議デモについて「戦没者を冒とくしている」などとして開催を認めないよう警察に求め拒否されたことから、警察の対応を非難していました。

当日は、デモを妨害しようとしたり警察官を襲撃したりした極右団体のメンバーなど100人以上が逮捕される事態となり、内相の言動が対立をあおったと指摘されていました。

ブレーバーマン氏は右派の底堅い支持を集め、支持率が低迷するスナク政権を支える重要な存在でしたが、こうした事態を受け、スナク首相は13日、更迭に踏み切りました。

後任の内相にはクレバリー外相が、そして新たな外相には2010年から16年まで首相を務めたキャメロン氏が任命される、異例の人事も発表されました。