DeNA 今永昇太の大リーグ移籍を容認 今季最多奪三振のタイトル

プロ野球・DeNAは大リーグ挑戦を希望している今永昇太投手について、ポスティングシステムを利用した移籍を容認したことを明らかにしました。

DeNAの今永投手は、ポスティングシステムを利用した大リーグ挑戦の希望をこれまでに球団側に伝えていて、球団は今永投手の希望を容認し、今後、申請の手続きに入ることを11日に明らかにしました。

DeNAの萩原龍大チーム統括本部長は11日午前、報道陣の取材に応じ「きのう本人と最終の話し合いをして、本人から『お願いします』ということだったので、ポスティングを容認すること決めた。編成的には痛いが、大リーグに挑戦する選手がチームから出ることは喜ばしいことだ」と話していました。

今永投手は近く会見を行い、みずからの意思を表明するということです。

WBC優勝にも貢献した“投げる哲学者”

今永昇太投手は福岡県出身の30歳。サウスポーから投げ込む150キロを超えるストレートとキレのある変化球が武器で2016年、ドラフト1位で駒沢大学からDeNAに入団しました。

2年目に11勝、4年目に自己最多の13勝、7年目の昨シーズンは11勝を挙げ6月には史上85人目となるノーヒットノーランも達成しました。

今シーズンは7勝4敗、防御率2.80の成績で174個の三振を奪って最多奪三振のタイトルを初めて獲得しました。通算では8年間で主に先発として165試合に登板し、64勝50敗、防御率3.18の成績を残しています。

また、ことし3月のWBC=ワールド・ベースボール・クラシックの日本代表にも選ばれ、決勝のアメリカ戦で先発するなど世界一に貢献しました。

ピッチングに対する研究熱心な姿勢から「投げる哲学者」とも呼ばれています。