「かずのこ」生産量日本一 加工作業が最盛期 北海道 留萌

「かずのこ」の生産量日本一を誇る北海道留萌市では、お歳暮の贈答品やおせち料理などで需要が高まる年末年始を前に、「かずのこ」の加工が最盛期を迎えています。

留萌市はかつてニシン漁で栄えて以降、「かずのこ」の加工が盛んで、2022年の生産量はおよそ1500トンに上る、日本一の「かずのこの街」です。

お歳暮やおせち料理などで需要が高まる年末年始を前に、市内の水産加工会社では加工の最盛期を迎えていて、10日も従業員およそ200人が朝から作業にあたりました。

従業員たちは形や大きさごとに「かずのこ」をより分けたあと、見栄えがよくなるよう表面の薄い皮を取り除いて丁寧に箱に詰めていきました。

会社によりますと、「かずのこ」の原料として主にカナダ産を使っていますが、近年、道内の沿岸でニシンの豊漁が続いていることから、道産のニシンの卵を積極的に用いるようにしているということです。

「加藤水産」の佐藤俊一製造部長は「留萌が誇る『かずのこ』を多くの方に届けられるよう一丸となって作業しています。日本の伝統食材をおいしく味わってほしいです」と話していました。

「かずのこ」の加工の最盛期は12月中旬まで続き、主に全国のデパートや関西方面の市場などに出荷されるということです。