自民各派 “補正予算案早期成立へ緊張感を” “選挙の準備を”

岸田総理大臣が年内の衆議院解散を見送る意向を固めた中、自民党の各派閥の会合などで幹部からは、補正予算案の早期成立に向けて緊張感を持って国会審議に臨むべきだという意見や、いつ解散があるかは分からず、選挙の準備を進める必要があるという指摘が出されました。

茂木派の茂木幹事長は「補正予算案の審議が国会で始まるが、当面の物価高に対応すると同時に、経済を再生させていくための投資の支援策などが含まれるもので、1日も早い成立を期していく。緊張感を持って国会に臨みたい」と述べました。

岸田派の林前外務大臣は「国会では相当な荒波が予想されるが『岸田丸』をわれわれが手こぎでも支え、乗り切らなければならない。新たな経済対策もまとまったのでしっかりと遂行し、一致団結して岸田政権を支えていこう」と呼びかけました。

二階派の二階元幹事長は「選挙で当選しないと議員として発言できないという厳しい現実に常に直面していることをくれぐれも忘れることなく頑張ろう」と述べました。

一方、安倍派の塩谷元文部科学大臣は記者団に対し「厳しい支持率の状況から年内解散の見送りも考えられるとは思うが、いつ解散があるのかは分からない。衆議院議員の任期の折り返しを過ぎたので、しっかり次の選挙に向けて対応しなければならない」と述べました。