今年度の補正予算案 国債8兆8000億円余 追加発行の方向で調整

政府は、物価高への対応などを柱とする新たな経済対策を実行するため今年度の補正予算案の編成を進めていますが、財源として国債を8兆8000億円余り追加で発行する方向で調整していることが分かりました。

政府は
▽物価高への対応や
▽賃上げの実現
▽成長力の強化などを柱とする新たな経済対策を先週決定し、一般会計で13兆円程度となる今年度の補正予算案の編成を進めています。

補正予算案では財源として
▽昨年度の剰余金3兆円余りや
▽今年度の税収として上積みを見込む1700億円程度を活用しますが、不足する分を賄うため国債を8兆8000億円余り追加で発行する方向で調整を進めています。

今年度は当初予算の段階で一般会計の歳入の3割以上となる35兆円余りを国債で賄う計画でしたが、今回の国債の追加発行で財政状況は一層厳しくなります。

政府は、この補正予算案を10日閣議決定し、今の臨時国会での速やかな成立を目指す方針です。