商社決算 “円安が想定以上” 最終利益 上方修正の動き相次ぐ

大手商社の決算は、円安が当初の想定以上に進んでいるとして、今年度1年間の最終的な利益を上方修正する動きが相次ぎました。

このうち、伊藤忠商事が6日発表したことし9月までの半年間のグループ全体の決算では、資源価格の高騰による業績の拡大が一服し、最終的な利益は4128億円と、前の年の同じ時期より14.5%減少しました。

その一方で、円安が当初の想定以上に進んでいるとして、今年度1年間の最終的な利益の見通しを8000億円に上方修正しました。

ほかの大手商社でも当初の想定以上に円安が進んでいるとして、今年度1年間の最終的な利益の見通しを上方修正する動きが相次ぎ、
▽三菱商事は9500億円
▽三井物産は9400億円と
いずれも過去最高益となった昨年度に次ぐ業績を見込んでいます。

このほか
▽住友商事
▽丸紅
▽豊田通商も上方修正しています。

三菱商事の中西勝也社長は記者会見で「資源価格が落ち着いてきている中でも収益を出せていて、稼ぐ力は相応についてきているが、今後の為替の動向は注視したい」と述べました。