自民党の柿沢衆議院議員は、地元・江東区の木村弥生区長が、ことし4月の区長選挙で違法な有料広告を出したとして東京地検特捜部の捜査を受けていることをめぐり、先月31日、「有料広告の利用を勧めた責任をとりたい」として法務副大臣を辞任しました。
保守分裂の構図となった区長選では、木村区長を支援したとされる柿沢議員の関係者が、選挙前に一部の区議に現金を渡していたことが明らかになっていますが、柿沢議員側が、会派などによって異なる金額を渡そうとしていたことが関係者への取材でわかりました。
対象は少なくとも十数人で、中には受け取りを拒んだ区議もいたということです。
NHKの取材に対し、柿沢議員側と受け取った複数の区議は「同じ時期に行われた区議会議員選挙の陣中見舞いで、区長選での買収にはあたらない」として、いずれも違法性を否定しています。
特捜部は、複数の区議などから任意で事情を聴いていて、渡された現金の趣旨についても調べを進めるものとみられます。
柿沢氏側 区議に渡そうとした現金 “会派などで異なる金額”
東京地検特捜部が公職選挙法違反の疑いで捜査していることし4月の東京・江東区の区長選挙の前に、この地域を地盤とする柿沢未途衆議院議員側が少なくとも十数人の区議会議員に対し、会派などによって異なる金額の現金を渡そうとしていたことが関係者への取材でわかりました。柿沢議員側は「同じ時期に行われた区議会議員選挙の陣中見舞いで、区長選での買収にはあたらない」としています。