ネパール西部の地震 “少なくとも128人死亡 多数のけが人も”

ネパールで日本時間の4日未明、西部を震源とする地震があり、これまでに少なくとも128人の死亡が確認されました。多数のけが人も出ているということで、被害の拡大が懸念されます。

USGS=アメリカの地質調査所によりますと、日本時間の4日午前3時ごろ、ネパール西部を震源とする地震が発生し、震源の深さはおよそ18キロ、地震の規模を示すマグニチュードは5.6と推定されています。

また、ネパールの当局は、この地震についてマグニチュードを6.4と推定し、震源は、首都カトマンズから北西に300キロほど離れたジャージャルコートや周辺地域としています。

ネパールの地元の当局などによりますと、この地震で、これまでに少なくとも128人の死亡が確認され、多数のけが人も出ているということです。

現地からの映像には、多くの住宅が完全に崩れ、がれきを手で取り除いて懸命な救助活動を行っている様子が映っています。

今回地震が起きたのは集落が点在する山岳地帯で、土砂崩れも起きて救助活動も難航し、詳しい被害の状況は分かっていないということで、被害の拡大が懸念されます。

ネパールでは、2015年に中部を震源とするマグニチュード7.8の地震が発生し、その後の余震も含めると、およそ9000人が犠牲となっています。

現地で撮影された写真には、震源に近いとみられるジャージャルコートの病院に子どもを抱えた住民などが避難している様子や、廊下のような場所に人々が座り込んでいる様子が写っています。

現地では、土砂崩れなども起きていて救援活動が難航し、詳しい被害の状況は分かっていません。