大谷翔平 選手間投票でリーグ最優秀野手に 年間最優秀選手逃す

大リーグの選手会が選ぶ今シーズンの年間最優秀選手が発表され、ブレーブスのアクーニャJr.選手が初めて選ばれました。
最終候補3人のうちの1人だった大谷翔平選手は年間最優秀選手の受賞は逃しましたが、アメリカンリーグの野手部門で最優秀選手に選ばれました。

大リーグの選手会は毎年、選手どうしの投票で、その年、最も活躍した投手や野手を表彰していて、2日、ことしの受賞者が発表されました。

このうち、今シーズン投打を通じて最も活躍した選手1人を選ぶ年間最優秀選手、「プレーヤー・オブ・ザ・イヤー」には大リーグ史上初のホームラン40本、70盗塁を達成したブレーブスのアクーニャJr.選手が初めて選ばれました。

大谷選手は今シーズン、ホームラン44本で初めてホームラン王のタイトルを獲得し、ピッチャーとしても10勝をあげるなど投打の活躍で3年連続で最終候補の3人に入っていましたが、おととし以来2年ぶりの受賞はなりませんでした。

年間最優秀選手の受賞は逃したものの、大谷選手はアメリカンリーグの野手部門の最優秀選手に選ばれ、こちらは2年ぶり2回目の受賞となりました。

この賞はイチローさんが大リーグのシーズン最多安打記録を更新した2004年に受賞していて、大谷選手は日本選手で初めて複数回の受賞を果たしました。

また、今シーズン12勝をあげたメッツの千賀滉大投手はナショナルリーグの最優秀新人部門で最終候補に入っていましたが、受賞はならず、ダイヤモンドバックスでホームラン26本、54盗塁をマークしたキャロル選手が選ばれました。

大谷「プレーヤーとして特別。すごく光栄なこと」

選手会が制作した動画に私服姿で登場した大谷選手は今回の受賞について、「やはりプレーヤーとしては特別です。一緒にプレーしている選手、自分のチームや、ふだんからライバルとしてほかのチームでプレーしている方は見てますが、選手から選ばれるのは自分にとってすごく大きいことですし、すごく光栄なことです」と話していました。

そのうえで、投票した選手たちに対して、「選手のみなさん、ありがとうございます。みなさんの投票をこれからも励みに、また頑張りたいと思います」と話し、感謝の気持ちを伝えていました。

ほかの受賞者への賛辞も

動画では今回選ばれたほかの受賞者についてもコメントしていて、「プレーヤー・オブ・ザ・イヤー」に輝いたブレーブスのアクーニャJr.選手に対しては、「打率も残せるし、ホームランも打てる。守備もすばらしいですし、走塁ももちろんすばらしい。全部ができる選手じゃないかと思う」と賛辞を送りました。

ピッチャーに対してはバッターとしての目線で印象を語り、アメリカンリーグの最優秀投手に選ばれたヤンキースのコール投手には「対戦するときは楽しみにもしています。すばらしい投手なので打てるかなという不安もありながら。これからの活躍や対戦も楽しみに頑張りたい。おめでとうございます」と笑顔で話しました。

ナショナルリーグの最優秀投手に選ばれ、このオフ、パドレスからFA=フリーエージェントとなっているスネル投手には「身長も高いですし、角度のあるまっすぐとカーブとスライダー。なかなか1つの球種に張っていても、打てるボールが少ない。本当になかなか打てるようなピッチャーじゃないので、バッターとしてはすごく嫌です」と正直な思いも明かしていました。