台湾総統選挙 立候補目指す郭氏 立候補に必要な署名の一部提出

来年1月の台湾総統選挙に無所属で立候補を目指す郭台銘氏が、立候補に必要とされる有権者の署名の一部を1日提出しました。一方、最大野党の国民党と第3党の民衆党による候補者一本化に向けた協議は難航しています。

電子機器の受託生産で世界最大手、ホンハイ精密工業の創業者、郭台銘氏は、台湾総統選挙に無所属で立候補する意向を示し、立候補に必要とされる有権者の署名集めを行っています。

署名集めは2日まででこれに先立って、郭氏は1日、台北市の選挙委員会を訪れ、これまでに集めた署名の一部を提出しました。

郭氏側は、必要とされるおよそ29万人分を大きく上回る署名を集めたと主張していますが、実際に立候補の資格を満たしたかどうかは中央選挙委員会が今月14日までに判断することになっています。

一方、最大野党の国民党は、新北市長の侯友宜氏の擁立を決めていますが、政権交代の可能性を高めようと、前の台北市長で、第3党の民衆党の柯文哲氏に対し候補者一本化を呼びかけています。

しかし、両党の間には、どちらを総統候補とするかの決め方をめぐって考えに隔たりがあり、協議は難航しています。

候補者の数が増えれば、与党・民進党が擁立する副総統の頼清徳氏が有利になるとみられていて、立候補の受け付け開始が今月20日に迫るなか野党の協議の行方や郭氏の動向が注目されています。