秋田 ツキノワグマなどの狩猟解禁 「マタギ」たちが安全祈願

秋田県では11月1日からツキノワグマなどの狩猟が解禁され、北秋田市の阿仁地区では動物の狩りを仕事とする「マタギ」たちが神社で猟の安全を祈願しました。

クマの捕獲には、市町村が安全のために要請し、おりで捕獲する「有害鳥獣駆除」と、山に入って銃で猟をする「狩猟」などがあり、秋田県内では11月1日、ツキノワグマなどの狩猟が解禁されました。

これを受けて、マタギ発祥の地として知られる北秋田市阿仁地区では、マタギの鈴木英雄さんなど5人が地区の神社を訪れ、猟の成功と安全を祈りました。

鈴木さんはことしは餌不足の影響で山にクマが少ないとみていて、クマが人里に下りてきていないか車で見回っていました。

秋田県内の狩猟によるクマの捕獲頭数は例年40頭ほどですが、ことしはクマに襲われるなどしてけがをした人の数が過去最多を更新していて、県は、クマによる被害を防ぐため、捕獲に対し報奨金を支給することを検討しています。

マタギの鈴木英雄さんは「人目に敏感なクマが近くの田んぼなどに姿を見せるなど異常な事態だ。今は山にクマが少ないので様子を見て猟を始めたい」と話していました。