全日空 来年1月~3月 国内線 一日約30便減へ エンジン不具合で

アメリカのメーカーが製造した航空エンジンに不具合がみつかったという発表を受け、全日空は、すでに予約の受付を行っている来年1月から3月までの国内線で、一日におよそ30便の減便を決めました。国際線も一部で減便が決まり、予約の変更が必要になる人はおよそ4万人に上るということです。

先月、アメリカの航空防衛大手RTXは、傘下のエンジンメーカー「プラット・アンド・ホイットニー」が製造した航空エンジンに不具合がみつかったとして、回収して大規模な点検を行うと発表しました。

このエンジンはエアバス社の旅客機「A320neo」と「A321neo」などに搭載され、日本国内では全日空の33機が対象になっています。

この問題を受け、全日空は、すでに予約の受付を行っている来年1月から3月までの国内線で、一日におよそ30便の減便を決めました。

減便するのは、羽田空港と新千歳空港、伊丹空港、福岡空港、那覇空港を結ぶ便などで、便数が多い路線を中心に減便するということです。

また、国際線でも一部で減便を決め、羽田空港と韓国のキンポ空港、中国の青島(チンタオ)空港を結ぶ便が対象だということです。

すでに予約をしていて、今後変更が必要になる人は、国内線と国際線あわせておよそ4万人に上ります。

全日空は、今後、前後の便や、提携する航空会社の便への変更を案内するほか、予約のキャンセルに対応するということで、31日から順次、予約している人に対し、メールなどで連絡するということです。

メーカーによるエンジンの点検は、1台当たり250日から300日かかるとみられるということで、影響は長期化する見通しです。