日本シリーズ 阪神対オリックス あす31日第3戦 舞台は甲子園に

プロ野球日本シリーズ、59年ぶりの“関西対決”は、第1戦は阪神、第2戦はオリックスが勝ち、対戦成績は1勝1敗。両チーム譲らず、31日の第3戦を迎えます。試合を前に、30日、阪神の本拠地、甲子園球場で両チームが練習を行いました。

阪神 本拠地に戻り「やっと普通どおりに」

阪神の選手たちは本拠地の甲子園球場に戻って、午後から練習しました。

バッティング練習では、日本シリーズの2試合で打率6割2分5厘と好調の中野拓夢選手が、感触を確かめながらセンター方向を中心に鋭い当たりを飛ばしていました。

また、第3戦の先発投手として発表された伊藤将司投手は、球団スタッフと談笑する場面も見られ、リラックスした表情で20メートルほどのダッシュや、およそ80メートルの遠投をするなどして、軽めの調整で登板に備えていました。

3年目で日本シリーズ初登板の伊藤投手は、「オリックス打線は1戦目と2戦目で打順が変わった。どういう打線でくるかわからないが、自分のピッチングをしたい。なるべくランナーをためずに中軸にまわさないように注意しながら投げていきたい」と意気込んでいました。

岡田監督は「あしたからは甲子園球場で土のグラウンドでできるし、指名打者もなくなるので、やっと普通どおりにできる」と話しました。

両チームともホームランが出ていないことについては、「長打にいちばん気をつけているし、いい先発ピッチャーがきたら、なかなかホームランを打てるボールがこない。はっきり言うて」と話していました。

オリックス 野手が土のグラウンドで守備の入念な確認

オリックスの選手たちは午後5時ごろから甲子園球場で調整しました。

このうち野手はバッティング練習を行わず、練習時間のうち半分近くを守備練習に費やしました。

本拠地の京セラドーム大阪は人工芝のグラウンドで、オリックスが今シーズン、土の甲子園球場で試合をしたのは、オープン戦を含めてもわずか5試合しかありません。

練習では、ショートの紅林弘太郎選手や、サードの宗佑磨選手が、ゴロのはね方や転がり方などについて入念に確認していました。

また、第3戦の先発投手として発表された東晃平投手は、マウンドに立って10球余りを投げ、足元の感触などを確かめました。

東投手は育成ドラフト2位で入団し、昨シーズン途中に支配下登録されました。

オリックスでは育成で入団した投手が日本シリーズに先発するのは初めてです。

東投手は「ワクワクしている。大事な試合になると思うので、チームに勝ちをもってきたい。あすの甲子園がどんな雰囲気になるのか楽しみでもある。その雰囲気も自分の力に変えたい」と、笑顔を交えながら話していました。

第3戦 試合開始は午後6時の予定

日本シリーズの第3戦は甲子園球場で31日午後6時に開始予定です。