大相撲九州場所 新入幕 美ノ海「小兵の力士として頑張りたい」

来月12日から始まる大相撲九州場所で新入幕を果たした沖縄県出身の美ノ海が会見し「逃げずに真正面から戦っていける小兵の力士として頑張りたい」と抱負を述べました。

沖縄県うるま市出身で30歳の木瀬部屋の美ノ海は平成28年の春場所で初土俵を踏み、この年の名古屋場所で序二段優勝、続く秋場所では三段目優勝を果たしました。

平成30年の名古屋場所で十両昇進を果たしたあとには3回、幕下に陥落しましたが東の十両5枚目で臨んだ先場所で、10勝5敗と自身初となる2桁勝利を挙げました。

そして、30日発表された九州場所の番付で西の前頭15枚目となり、初土俵から7年半以上かけて新入幕を果たしました。

沖縄県出身力士の新入幕は平成18年秋場所の琉鵬以来です。

美ノ海は30日、福岡市の木瀬部屋の宿舎で会見し「すごくうれしい気持ちがあるし地元九州で新入幕となったのは自分の中では大きい。遅めの新入幕だが少しずつやってきた結果がここにきて結び付いたのかなと思う」と喜びを語りました。

身長1メートル78センチ、体重141キロと力士としては小柄ですが「まだまだここから頑張りたいと思えているので、1日1日、きょうが最後かもしれないと思って一生懸命頑張りたい。幕内は体の大きい人が多いが、逃げずに真正面から戦っていける小兵の力士としてやっていきたい」と話していました。