岩手 奥州 倉庫にクマ 興奮して麻酔銃使えず閉じ込めた状態

29日、岩手県奥州市で住宅の敷地内にある倉庫に入り込んだクマは興奮して麻酔銃が使用できず、丸1日たった今も倉庫に閉じ込めた状態で、警察や市が現場で対応を協議しています。

29日午前10時ごろ、岩手県奥州市衣川衣原で「クマが住宅の敷地内にある倉庫に入り込んだまま出てこない」という内容の通報が奥州市にありました。

警察によりますと、クマは体長が1メートル50センチほどで警察などが29日夕方、倉庫のシャッターを閉めてクマを閉じ込めた状態で、これまでに住民にけがなどはありません。

午前中、現場にはクマを入れるためとみられる大きなおりも運び込まれました。

奥州市によりますと、現場には専門家も派遣され、麻酔銃を使用して捕獲することも検討していますが、クマは倉庫内で興奮して暴れているということで、警察と市はしばらく様子を見ながら今後の対応を検討するとしています。

現場は奥州市西部の山あいにある住宅が点在する地域で、倉庫の中にクマの食料となるようなものはないということです。