米FRB 31日から金融政策会合 2回連続利上げ見送りの見方強まる

アメリカのFRB=連邦準備制度理事会は31日から2日間、金融政策を決める会合を開きます。市場では物価上昇が落ち着く傾向がみられることから2回連続で利上げを見送るという見方が強まっています。

FRBは、インフレを抑え込むため去年3月以降、10回連続で利上げを行ってきました。

前回 9月の会合でインフレの要因となっている人手不足が改善していることなどから2会合ぶりに利上げを見送りました。

今回、金融政策を決める会合は31日と、11月1日の2日間、開かれます。

焦点となっているインフレは落ち着く傾向があらわれています。今月19日に公表したFRBの最新の経済報告でも、インフレの要因となってきた労働市場のひっ迫は全米で緩む傾向が続き、賃金の伸びについても大半の地域で小幅もしくは穏やかな上昇にとどまったと指摘されています。

このため市場では、FRBが2会合連続で利上げを見送るという見方が強まっています。

ただ、26日に発表されたGDP=国内総生産は、5期連続のプラス成長となるなどアメリカ経済の堅調さは際立っています。

パウエル議長は、今後も経済成長が続き、労働市場がひっ迫する新たなデータがあればさらなる金融引き締めが正当化される可能性があるという考えを示しています。

会合終了後の記者会見で、議長が、追加の利上げについてどのように発言をするかが注目されます。