渋谷のハチ公像“封印”ハロウィーンに大勢の人集まるのを防止

新型コロナの5類への移行後初めてとなるハロウィーンに大勢の人が集まるのを防ごうと、東京 渋谷区は28日朝、駅前にある「ハチ公像」を見えないようにシートで周りを囲って“封印”しました。

ハロウィーン対策の一環として“封印”されることになったのはJR渋谷駅前に立つ忠犬「ハチ公像」です。

28日は渋谷区の委託を受けた事業者が午前6時から2時間かけて作業を行い、「ハチ公像」の周りをさくで囲ったうえでシートで覆い、周囲から姿が見えないようにしました。

区は新型コロナの5類への移行後初めてとなることしのハロウィーンについて、例年以上に大勢の人が集まってトラブルや群集事故が起こる懸念があるとして、「ハロウィーン目的で渋谷に来ないでほしい」と異例の呼びかけをしています。

区は渋谷のシンボルをハロウィーンが終わる11月1日の朝まで隠すことで、大勢の人が集まるのを防ぎたいとしています。

渋谷を訪れた人からは「いつも待ち合わせに使っているので驚いた」とか、「ハロウィーンの騒ぎを考えるとしかたがない」といった声が聞かれました。

渋谷区安全対策課の東浦幸生課長は「多くの人が訪れるハチ公像を閉鎖することで少しでも人出を減らしたい。観光で来たのに写真を撮れないという声もあると思うが、理解していただきたい」と話しています。