米国防長官 “シリア東部のイラン関連施設に自衛のため攻撃”

アメリカのオースティン国防長官は声明を発表し、イランの精鋭部隊、革命防衛隊などが使用しているシリア東部の2つの施設に対し、自衛のための攻撃を行ったと明らかにしました。シリアとイラクに駐留するアメリカ軍に対するイランが支援する勢力からの攻撃が続いていることへの対応だとして、イランを強くけん制しました。

アメリカのオースティン国防長官は26日、声明を発表し、イランの精鋭部隊、革命防衛隊やイランが支援する勢力が使用しているシリア東部の2つの施設を攻撃したと明らかにしました。

イランが支援する勢力からのシリアとイラクに駐留するアメリカ軍の部隊に対する攻撃が続いていることへの対応だとし、自衛のためだと強調しています。

アメリカ国防総省によりますと、今月17日からの10日間で、この2つの国に駐留する部隊への無人機やロケット弾での攻撃は合わせて16回に上り、21人が軽傷を負ったということです。

声明の中で、オースティン長官は「イランの支援を受けたこれらの攻撃は容認できず、止めなければならない。攻撃が続くようであれば、われわれは自国民を防衛するため、さらに必要な措置を取ることをいとわない」とイランを強くけん制しました。

パレスチナのガザ地区をめぐる情勢が緊迫する中、アメリカはイスラエルと敵対するイランが支援する勢力が緊張を高める可能性があるとして警戒を強めています。