マイクロソフト グーグル クラウド事業好調で増収増益

アメリカのIT大手マイクロソフトとグーグルの親会社の先月までの3か月間の決算は、クラウド事業が好調なことなどから、両社とも増収増益となりました。いずれも売り上げの増加率が2桁台へと拡大に転じ、力を入れる生成AIが今後の業績に及ぼす影響が注目されます。

アメリカのIT大手、マイクロソフトとグーグルの親会社アルファベットは24日、ことし7月から9月までの3か月の決算を発表しました。

このうち、マイクロソフトは生成AIを搭載したクラウドの事業が好調で、売り上げが565億1700万ドル、日本円でおよそ8兆4700億円と前の年の同じ時期と比べて13%増え、最終的な利益も222億9100万ドルと27%増加し、増収増益となりました。

また、アルファベットも広告収入が増加したほか、クラウド事業が好調で、売り上げが766億9300万ドル、およそ11兆5000億円と11%増えたほか、最終的な利益も196億8900万ドルと41%増加し、増収増益となりました。

両社の売り上げの増加率はこのところ1桁台が続き、成長の鈍化傾向が指摘されていましたが、いずれも2桁台へと拡大に転じました。

両社はマイクロソフトが対話式AI「Copilot」のパソコンの基本ソフトや業務用ソフトへの導入を進めているほか、グーグルも生成AI「Bard」の提供に力を入れていて、今後の業績に及ぼす影響が注目されます。