「ライドシェア」に反対の立場の人たちが集会 東京

一般のドライバーが自家用車を使って有料で人を運ぶ「ライドシェア」について、反対の立場の人たちが集会を開きました。

岸田総理大臣は23日の所信表明演説で、地域交通の担い手不足への対策として「ライドシェア」の課題に取り組む方針を明らかにしました。

24日は反対する市民グループが都内で集会を開き、タクシー運転手などおよそ100人が参加しました。

集会では、世界の「ライドシェア」の動向を調べている国際運輸労連の浦田誠さんが「アメリカのニューヨークでは、ライドシェアの車両台数が増え、交通渋滞の悪化や公共交通離れも引き起こしている」と指摘しました。

また、交通問題が専門の桜美林大学の戸崎肇 教授は「これまでタクシーが担ってきた地域の足を支えるという公益性の高い役割を本当にライドシェアが果たすことができるのか、きちんと確かめたうえで判断するべきだ」などと述べました。

集会に参加した現役のタクシー運転手の1人は「営業所には運転手がいなくて稼働していない車も多い。まずはどうすれば運転手を確保できるかを議論してほしい」と話していました。