米 操縦室の非番パイロット 飛行中にエンジン止めようとし訴追

アメリカのアラスカ航空は飛行中の旅客機の操縦室に乗り合わせていた非番のパイロットが突然、エンジンを止めようとしたと23日、発表しました。機長などが制止し、飛行に問題は起きませんでしたが、アメリカメディアによりますと、このパイロットは殺人未遂などの疑いで訴追されたということです。

アラスカ航空の発表によりますと、22日、傘下のホライゾン航空が運航するエンブラエル175型機で、飛行中、操縦室に乗り合わせていた非番のパイロットが突然、エンジンを止めようとしました。

この旅客機はアメリカ西部ワシントン州エバレットからカリフォルニア州サンフランシスコに向かっていました。

機長などが制止したため、エンジンの出力が落ちるなど飛行に問題は起きず、旅客機は目的地を変更してオレゴン州の空港に緊急着陸しました。

乗客乗員にけがはありませんでした。

非番のパイロットは、操縦室にある「ジャンプシート」と呼ばれる補助席に座っていたということです。

アメリカのメディアによりますと、捜査当局は44歳の非番のパイロットを殺人未遂などの疑いで訴追しました。

動機などはわかっておらず、当局が詳しいいきさつを調べています。