関東大震災100年の節目 当時を紹介する企画展 横浜で開催

関東大震災から100年の節目に、船や港との関わりを通じて当時の震災を紹介する企画展が横浜市で開かれています。

この企画展は、防災について考えてもらおうと「横浜みなと博物館」が開き、震災直後の様子を伝える写真や資料など、およそ270点が展示されています。

このうち、横浜港の桟橋を写した写真には、被災した市民が船で避難するために列をつくっている様子が写っています。

地震で東海道線が不通になったため、市民は小舟にのって沖合の船に乗り換えて避難したということです。

また、震災からわずか50日後に、外国貿易の玄関口だった横浜港で始まった復旧工事の様子を記録した写真が今回、初めて展示されています。

港の周辺の岸壁が崩れ、近くの建物も崩壊している中、複数の作業員ががれきの上で懸命に作業する姿が写されていて、一刻も早く再建させようとしていたことが読み取れます。

学芸員の三木綾さんは「関東大震災の発生直後から船や港が救援物資や避難者の輸送に大きな役割を果たしていたことを多くの人に知って欲しい」と話していました。

この企画展は「横浜みなと博物館」で11月5日まで開かれています。