「台湾有事」念頭 “先島諸島の避難計画 来年度中に”官房長官

いわゆる「台湾有事」などを念頭に、松野官房長官は沖縄の離島から避難する住民を九州各県で受け入れるための初期段階の計画を、自治体とも連携しながら、来年度中にまとめたいという考えを示しました。

政府は有事の際に沖縄の先島諸島から避難する住民を九州各県に受け入れてもらうことも想定し、協力を呼びかけていて、松野官房長官は17日の熊本県に続いて、18日は鹿児島県を訪れ、塩田知事と会談しました。

会談で松野官房長官は、鹿児島県内の空港や港は避難住民の重要な受け入れ窓口になることが見込まれるとして、輸送手段や一時的な滞在施設の確保などの検討を進めるよう要請しました。

このあと、松野官房長官は記者団に対し、有事の際の住民避難について、「国や沖縄県、関係市町村などが連携しながら、輸送力の確保のさらなる具体化や、船舶利用が困難な悪天候時などを想定した別パターン、要配慮者の態様に応じた避難の検討などを進めている」と述べました。

そのうえで、先島諸島から避難する住民を九州各県で受け入れるための初期段階の計画を、自治体とも連携しながら、来年度・令和6年度中にまとめたいという考えを示しました。