アメリカ・ホワイトハウスのカービー戦略広報調整官は13日、記者団に対し、北朝鮮がロシアにコンテナ1000個以上にあたる弾薬などの軍事物資を供与したことがわかったと発表しました。
ホワイトハウスは、軍事物資を積んだコンテナや貨物船をとらえたとする衛星写真も公開し、軍事物資は先月7日から今月1日の間に運ばれたとしています。
米「北朝鮮 ロシアに軍事物資供与 ウクライナ近くに運ばれた」
アメリカ・ホワイトハウスの高官は、北朝鮮が先月から今月にかけてロシアに対して弾薬などの軍事物資を供与し、ウクライナにも近いロシア南部の町まで運ばれたことがわかったと発表しました。
物資はロシア船籍の貨物船に積まれて北朝鮮の北東部の港を出発し、ロシア極東の港に着いたあと、鉄道でウクライナとの国境からおよそ290キロの南部クラスノダール地方の町の近くにある弾薬庫まで運ばれたということです。
カービー調整官は「北朝鮮は、見返りとしてロシアに戦闘機や地対空ミサイル、弾道ミサイルを製造するための装置などの軍事支援を求めているとみている。ロシアの船が北朝鮮でコンテナを降ろしているのも確認している」と述べました。
カービー調整官は、北朝鮮とロシアが軍事協力を深めていることに強い懸念を示したうえで、今後、取り引きに関係した団体などに対する制裁を強化していくとともに国連安全保障理事会の決議に違反するとして国連の場で取り上げる考えを示しました。