米マイクロソフト ゲーム大手を約10兆円で買収完了と発表

アメリカのIT大手マイクロソフトは、アメリカのゲーム大手の買収計画について、独占禁止の観点から難色を示していたイギリスの規制当局が承認に転じたことを受けておよそ10兆円にのぼる巨額買収が完了したと発表しました。

マイクロソフトは、去年1月、人気ゲーム「コール・オブ・デューティ」などを手がけるアメリカのゲーム大手「アクティビジョン・ブリザード」を687億ドル、日本円にしておよそ10兆円で買収すると発表しました。

しかし、独占禁止の観点から各国などの規制当局が買収に難色を示していました。

このうち、最後まで難色を示していたイギリスの競争・市場庁が、マイクロソフトがゲーム大手が持つ一部の権利をフランス企業に売却する方針に転換したことを受けて、13日、計画を承認したと発表しました。

これを受けてマイクロソフトは13日、買収が完了したと発表しました。

この買収計画をめぐっては、すでに、日本の公正取引委員会と、EU=ヨーロッパ連合が承認すると発表していたほか、アメリカのFTC=連邦取引委員会が買収の仮差し止めを求めて争っていたものの、ことし7月、控訴裁判所に却下されていて、イギリス当局の対応が焦点となっていました。

インターネットの次の形とされるメタバースは、ゲームのプラットフォームを活用するケースが多く、マイクロソフトとしては今回の買収を通じてメタバース事業の強化につなげるねらいもあるとみられます。