ゼレンスキー大統領 南部オデーサ州訪問 防空システム強化協議

ウクライナのゼレンスキー大統領は、南部オデーサ州を訪問し、防空システムの強化を協議するなど、ウクライナ側は本格的な冬に向けてロシア軍が無人機やミサイルによる攻撃を激化させると警戒を強めています。

ウクライナのゼレンスキー大統領は13日に南部オデーサ州を訪問し、軍の関係者や地元の当局者と会議を開き、防空システムの強化などについて協議したと明らかにしました。

オデーサには、オランダのルッテ首相も訪問して港などの視察を行い、ゼレンスキー大統領は共同記者会見で、ロシア軍が農産物の積み出し港などにも無人機攻撃を行う中、オランダの支援で防空システムを強化することで一致したと強調しました。

イギリス国防省は13日、ロシア空軍は先月21日以降、長距離爆撃機からの攻撃を行っていないと指摘し「ロシア空軍は冬のウクライナへの激しい攻撃を想定して、ミサイルの在庫を増やしている可能性が高い」との見方を示しました。

ロシア軍の空からの攻撃については、ウクライナ空軍の報道官も今月8日、先月だけで500機以上の無人機による攻撃が行われたとした上で今後、記録的な数の無人機攻撃が行われる可能性があると指摘していて、ウクライナ側は警戒を強めています。