プロ野球CS ロッテ佐々木朗希×ソフトバンクスチュワート 先発

プロ野球、パ・リーグのクライマックスシリーズファーストステージが14日から始まるのを前に記者会見が行われ、第1戦の予告先発はロッテがおよそ1か月ぶりの登板となる佐々木朗希投手、ソフトバンクがスチュワート投手と発表されました。

14日から始まるパ・リーグのクライマックスシリーズファーストステージでは、レギュラーシーズンの最終戦で2位を決めたロッテと3位のソフトバンクが対戦します。

これを前に試合が行われるロッテの本拠地、ZOZOマリンスタジアムで記者会見が行われロッテの吉井理人監督は「監督としてクライマックスシリーズ初体験ですごく興奮している。秘策はなく、その日の相手を見て選手が輝けるオーダーを考える。2位とはいえわずかな差で、チャレンジャーのつもりで頑張りたい」と意気込みを語りました。

ロッテの予告先発は、シーズン終盤に発熱を伴う体調不良で離脱していた佐々木朗希投手で先月17日以来の登板となります。

吉井監督は「今はチーム事情で先発が足りていないので、間に合ってくれて助かった。彼のピッチングをしてくれれば結果はしょうがないので、精一杯頑張ってほしい」と期待を述べました。

対するソフトバンクの藤本博史監督は「ロッテはバランスのとれたいいチームで、本当のチャレンジャーとして全力で戦って、クライマックスシリーズを盛り上げたい」と話していました。

キーマンには周東佑京選手をあげ「足の速さはご存じの通りで、塁にでれば脅威になるので出塁をすごく期待している」と話しました。

また、ソフトバンクの予告先発はシーズン中盤から先発ローテーションに定着し3勝6敗、防御率3.38の成績を残したスチュワート投手が務めることが発表されました。

クライマックスシリーズはファーストステージで先に2勝したチームがオリックスと対戦するファイナルステージに進出します。

ロッテ 中村奨吾“谷保さんに1日でも長くアナウンスを”

ロッテのキャプテン、中村奨吾選手は記者会見で「シーズン終盤、緊張が続く戦いが多かったのでその緊張感を持ったまま戦いたい。短期決戦で負けられない戦いなのでチャレンジャーだと思って、積極的に全員で攻めていきたい」と意気込みを語りました。ソフトバンクの印象については「どのピッチャーが投げてきてもいいピッチャーが多く、どこからでも点を取れる打線なので守備からしっかりやっていきたい」と話していました。

また、本拠地での戦いとなることについては、33年間ロッテの場内アナウンサーを務め、ことし限りでの引退を決めている谷保恵美さんに触れて「ホームのファンの方々の応援はとても力になりますし谷保さんのアナウンスがまた聞けるというのは選手たちも後押しされて頑張れると思う。1日でも長くアナウンスしてもらえるよう頑張りたい」と話していました。

ロッテ 佐々木朗希 「持っている自分の力を出し切る」

先発する佐々木朗希投手は、球団を通して「チーム全員でこの位置をつかんで迎える最初の試合で、あすの先発はチームにさらにいい流れを作っていくためにもとても大事だと思っている。久しぶりの登板とはなるが、持っている自分の力を出し切って、自分のピッチングをマウンドで披露し、チームが勝つためのピッチングをしていきたい」とコメントしました。

ソフトバンク 今宮「気持ちで負けないように」

ソフトバンクの選手会長を務める今宮健太選手は記者会見で「3位でここに来たのでまずはロッテをしっかり倒せるように全力でぶつかっていきたい。負けられないのが短期決戦で、思い切って攻めてやっていくしかない。目先の1勝だけを考えて、チーム一丸となってとりにいきたい」と意気込みを語りました。その上で、ロッテの印象について「明るく楽しそうにいい野球をやってる姿が印象的だ。簡単な戦いになるわけがないので気持ちで負けないようにしたい」と話していました。

ソフトバンク スチュワート「試合託したこと後悔させたくない」

14日のクライマックスシリーズファーストステージ、第1戦で先発するソフトバンクのスチュワート選手は「負けたら終わりの試合なのでいつもより緊張もあるがとてもわくわくしている。こうした機会を強く望んでいたし、この試合を託したことを後悔させる結果にはしたくない。積極的にどんどんストライクを投げて、初球から全力で持っているものを出していきたい」と意気込みを話しました。

その上で、今シーズンロッテ戦で2試合に先発してあわせて8失点と打ち込まれていることについて「対戦成績は全然よくないが当時は積極的に攻めるピッチングができていなかった。ベストな自分を相手も知らないと思うので、ベストな状態で向かっていけるようにしたい」と話していました。