内閣改造後初の臨時国会 20日に召集方針 衆参両院に伝達 政府

先月の内閣改造後、初めての本格的な論戦の場となる臨時国会について、政府は衆参両院の議院運営委員会の理事会で今月20日に召集する方針を伝えました。

13日午前に開かれた衆参両院の議院運営委員会の理事会には松野官房長官が出席し、臨時国会を今月20日に召集する方針を伝えました。

また、衆議院の理事会で山口議院運営委員長は、細田衆議院議長が体調不良のため議長を辞任する意向を示していることを説明しました。

これを受けて、与党側は召集日の本会議で細田氏の後任の議長を選出し、その後、岸田総理大臣の所信表明演説を行いたいと提案しました。

一方で、会期については「まだ調整中だ」として示しませんでした。

これに対し、野党側は「細田議長が午後に行われる記者会見で旧統一教会との関係などについてどう説明責任を果たすか見極めたい」などと主張し、引き続き、協議することになりました。

このあと、自民党の高木国会対策委員長は、立憲民主党の安住国会対策委員長と会談し、召集日に岸田総理大臣の所信表明演説を行いたいと重ねて求めました。

一方で、安住氏は、召集日は開会式や細田氏の後任の議長選出で日程的に難しいという認識を示し、引き続き与野党で協議することになりました。

立民 泉代表「反論の機会与えず 与党都合の国会運営の象徴」

立憲民主党の泉代表は記者会見で、「野党に反論の機会を与えず、補欠選挙の投開票前の今月20日に岸田総理大臣が所信表明演説を行い、一方的に国民向けのメッセージを出すのは、与党の都合による国会運営の象徴ではないか。細田衆議院議長の記者会見の内容もわからない中、その日程のままで『はい、どうぞ』とはならない」と述べました。