秋田 81歳女性がクマに襲われけが ことしの県内の被害40人に

13日朝、秋田県北秋田市で、林の中でクリ拾いをしていた80代の女性がクマに襲われ、頭などにけがをしました。ことし、秋田県内でクマに襲われるなどしてけがをした人はこれで40人と、これまで最も多かった年の2倍になっていて、県と警察が警戒を呼びかけています。

警察によりますと、13日午前7時半すぎ、北秋田市阿仁笑内の林の中で、クリ拾いをしていた81歳の女性が後ろからクマに襲われ、頭や肩に軽いけがをしました。

女性は病院に搬送されましたが、命に別状はないということです。

クマは親子とみられる2頭で、女性はこのうち1頭に襲われたということです。

秋田県警察本部によりますと、ことし、秋田県内でクマに襲われるなどしてけがをした人はこれで40人となり、これまで最も多かった2016年と2017年の2倍になっています。

県によりますと、ことしはクマの餌となるブナなどの実が県全域で不作となっているため、今後もクマの出没が増えるおそれがあるとみています。

県と警察は、やぶなどの見通しの悪い場所には近づかず、鈴やラジオなどで音を出し、人の存在をアピールするなどして警戒するよう呼びかけています。