NY金融市場 長期金利上昇で円安進む ダウ平均株価値下がり

12日のニューヨークの金融市場では、アメリカの消費者物価指数の伸びが市場予想を上回ったことを受けて長期金利が上昇した影響で、1ドル=149円台後半まで円安が進んだほか、ダウ平均株価も値下がりしました。

12日のニューヨークの金融市場では、この日、発表されたアメリカの9月の消費者物価指数の伸びが市場予想を上回ったことを受けて、FRB=連邦準備制度理事会による金融引き締めが長期化するとの懸念から、長期金利が一時、4.7%台まで上昇しました。

このため、日米の金利差が意識されて、円を売ってより利回りが見込めるドルを買う動きが強まり、円相場は一時、1ドル=149円台後半まで円安が進みました。

また、長期金利の上昇が景気に及ぼす影響への懸念から株式の売り注文が増え、ダウ平均株価は一時、300ドルを超える値下がりとなりました。

終値は前日と比べて173ドル73セント安い3万3631ドル14セントでした。

市場関係者は「今週に入って低下する傾向にあったアメリカの長期金利が、消費者物価指数の伸びを受けて再び上昇に転じたことで、円安がどこまで進むのか見通せない状況となっている」と話しています。