アメリカのブリンケン国務長官はハマスによる大規模な攻撃をうけ、12日、イスラエルを訪れ、ネタニヤフ首相と会談しました。
会談の冒頭、ブリンケン長官はネタニヤフ首相と握手を交わし、「私たちはここにいる。どこにもいかない」と述べ、イスラエルとの連帯を示しました。
米国務長官 ネタニヤフ首相と共同会見 “イスラエル支持”強調
アメリカのブリンケン国務長官は12日、イスラエルのネタニヤフ首相と会談し、イスラエルとの連帯を示したうえで、「民間人に危害を加えないよう予防措置を講じることが重要だ」と述べました。
会談後の共同記者会見でネタニヤフ首相は「これから困難な日々が続くだろう。われわれは悪に対抗するために結束するべきだ」と述べました。
これに対して、ブリンケン長官はハマスを強く非難したうえで、「この混乱に乗じてイスラエルを攻撃しようとする国や勢力にはっきりと警告する。攻撃はするな。アメリカはイスラエルを支持する」と述べ、隣国レバノンのイスラム教シーア派組織ヒズボラなどをけん制しました。
ハマスが実効支配し、イスラエル側が封鎖しているガザ地区に必要な物資を届けたり、市民を避難させたりするための人道回廊の設置については、ブリンケン長官は会見で直接言及はしませんでしたが、「民間人に危害を加えないよう、可能なかぎりの予防措置を講じることが重要だ」と述べました。
ブリンケン長官は13日、パレスチナ暫定自治政府のアッバス議長とも会談する予定です。