衣料品卸売り会社の決算粉飾か コンサル会社代表ら3人逮捕

架空の売り上げを計上し東証スタンダードに上場する大阪市の衣料品卸売り会社の決算を粉飾したとして、東京地検特捜部は、東京のコンサルタント会社の代表ら3人を金融商品取引法違反の疑いで逮捕しました。

逮捕されたのは、
▽東証スタンダードに上場する大阪市の衣料品卸売り会社 プロルート丸光の元社長の森本裕文容疑者(43)と、
▽元会長の安田康一容疑者(62)、
それに
▽当時筆頭株主だった東京 港区のコンサルタント会社 ウェルスブラザーズの代表 石山恵介容疑者(45)ら3人です。

東京地検特捜部によりますと、3人はおととし6月、プロルート丸光が、前年度5500万円余りの経常損失があったにもかかわらず、架空の売り上げを計上して決算を粉飾し、5400万円余りの経常利益があったとするうその内容を記した有価証券報告書を提出したとして、金融商品取引法違反の疑いが持たれています。

特捜部は、3人の認否を明らかにしていません。

関係者によりますと、架空の売り上げは子会社のコンサートグッズ関連会社などに計上していたとみられるということです。

プロルート丸光をめぐっては、去年、証券取引等監視委員会が強制調査に入っていて、特捜部は監視委員会と連携して不正な会計処理の実態解明を進めるものとみられます。

プロルート丸光は「お客様をはじめ関係者の方々にご心配、ご迷惑をおかけしておりますことを心よりおわび申し上げます。関係当局に誠実に協力してまいります」としています。