秋田市の断水 ポンプの一部が復旧 11日の夜に解消の見通し

秋田市では11日午前、市内の浄水場で配管から水が漏れて送水ポンプが水没した影響で、11日午後7時前から一部の地区で断水しています。当初は最大およそ2万戸が断水する可能性がありましたが、ポンプの一部が復旧し、断水は今夜中に解消する見通しになったということです。

秋田市上下水道局によりますと、11日午前8時ごろ、秋田市の仁井田浄水場の送水ポンプ室にある配管の一部から水が吹き出しているのが確認され、5台のポンプが水没し、運転を停止したということです。

この影響で、配水場の一つに水が送れなくなったことから、秋田市内では11日午後7時前から一部の地区で断水したり水が出にくくなったりしました。

市は市北部の最大およそ2万戸、およそ4万5000人が対象となって断水する可能性があるとしていましたが、11日午後7時すぎには5台あるポンプのうち3台が復旧したということです。

市によりますと、一部の地区では断水が続いているものの、配水場に再び水が送られるようになったことから、断水は11日夜中に解消する見通しになったということです。

ポンプ室の配管の漏水の原因は、水圧を調整する弁の不調や、ポンプの老朽化などが考えられるということですが、詳しいことはわかっておらず、市が調べています。

対象地区の住民から早期復旧を求める声

秋田市内で午後7時ごろから断水する可能性があることについて、対象の地区の住民が利用するJR土崎駅前では早期の復旧を求める声などが聞かれました。

仕事から帰る途中の60代の男性は「断水することは知らなかった。トイレもお風呂も生活に必要なことが何もできなくなってしまう。早く復旧させてほしい」と話していました。

また50代の女性は「食事の片づけやお風呂の準備など水が一番必要な時間帯なので困ります。とりあえず家に帰ってごはんの準備をしてお風呂を入れて、水をためようと思います」と話していました。