会見「NGリスト」 ジャニーズ事務所がヒアリング結果を公表

ジャニー喜多川氏による性加害をめぐり、10月2日に開かれたジャニーズ事務所の会見で、会場で指名しないようにする記者をまとめた「NGリスト」が作成されていた問題で、事務所は、事前の打ち合わせでコンサルティング会社から「指名NG記者リスト」などと記されたリストを示されたものの、それらの記者も指名するよう指示したなどとする関係者へのヒアリングの結果を公表しました。

ジャニー喜多川氏による性加害をめぐり、今月2日にジャニーズ事務所が開いた会見では、会見の運営を担当したコンサルティング会社側が、質問を受ける際に指名しないようにする記者などの名前や顔写真をまとめた「NGリスト」を作成し、会場に持ち込んでいたことが明らかになっています。

これについて、事務所が関係者に行ったヒアリングの結果を10日公表しました。

それによりますと、9月30日に事務所やコンサルティング会社などが参加した会見に向けての打ち合わせの中で、会社側が「指名候補記者リスト」や「指名NG記者リスト」と記され、記者の所属と氏名が書かれたリストを配布したということです。

その際、参加者から「指名NG記者リスト」に書かれている記者なども指名して質問に答えるべきだという指摘が相次ぎ、会社側からは「『NG』というのはあくまで『要注意』であり、発言順序を留意する必要があるという意味だ」という趣旨の説明があったとしています。

そのうえで、「『指名NG記者リスト』に記載されている記者も指名するという指示がなされ、会社も了解していた」としています。

また、会見当日に会場に持ち込まれた顔写真付きの「NGリスト」については、会社の担当者が独断で作成したもので、事務所側は作成や共有について一切関与していないとしています。