マイナンバー 公金受取口座誤登録 未修正の600件余りを抹消へ

マイナンバーの公金受取口座に別の人の口座がひも付けられていた問題で、河野デジタル大臣は期限としていた9月末までに利用者から修正手続きの申請がなかった600件余りの口座について登録を抹消する方針を示しました。

国の給付金などを受け取れるマイナンバーの公金受取口座をめぐっては、別の人の口座が登録されている可能性が高いケースが合わせて940件確認されています。

デジタル庁は、利用者に対して先月末までを期限に、マイナンバーカードの取得者向けの専用サイト「マイナポータル」を通じて修正手続きの申請をしてほしいと周知してきました。

これについて、河野デジタル大臣は、10日の閣議のあとの会見で、これまで300件余りについては利用者から申請があった一方で、残りの600件余りについては期限までに申請がなかったことを明らかにしました。

そのうえで申請がなかった600件余りについては利用者に郵便などで通知したうえで、来月中旬に、公金受取口座としての登録を抹消する方針を示しました。

河野大臣は「登録が抹消される利用者の方には、処理の完了後にマイナポータルで改めて口座登録をお願いします」と述べました。