土屋復興相 福島第一原発を訪問 “安全性を積極的に発信”

土屋復興大臣は就任後初めて福島第一原子力発電所を訪れ、東京電力の幹部に対して、処理水の海洋放出について安全性の確保に引き続き万全を期すよう求めるとともに、復興庁として国内外に安全性を積極的に発信していく考えを示しました。

土屋復興大臣は7日、就任後初めて東京電力福島第一原子力発電所を訪れ、処理水がたまっているタンクなどを視察したあと、東京電力の小野副社長らと会談しました。

この中で土屋大臣は処理水の海洋放出について、「現場での管理が徹底され、しっかりと取り組んでいることを確認した。一方、被災自治体や漁業者からは今後の影響が不安だという声をうかがっているので、日頃のチェックなどをしっかりやってほしい」と述べ、安全性の確保に引き続き万全を期すよう求めました。

これに対し小野副社長は「廃炉作業が終わるまで風評を生じさせない、信頼を裏切らないという強い覚悟をもって全力で取り組んでいきたい。長きにわたる廃炉を安全・確実に進めて地域の復興につなげていくことで責任をしっかり果たしていきたい」と述べました。

視察のあと土屋大臣は記者団に対し、「海洋放出の円滑な実施には地域社会からの信頼を得るとともに、地域との共生が必要だ。復興庁としても引き続き処理水の安全性やモニタリングの結果、地域の魅力を国内外に積極的に発信していく」と述べました。