米 雇用統計めぐりダウ平均株価荒い値動き 売り買い交錯

6日のニューヨーク株式市場は、アメリカの9月の雇用統計をめぐって売り買いが交錯する展開となり、ダウ平均株価は値下がりしたあと値上がりに転じる荒い値動きとなりました。

6日のニューヨークの金融市場では先月の雇用統計で就業者数の伸びが市場の予想を大きく上回ったことを受けて、アメリカ経済は堅調で金融引き締めが長期化するとの見方から長期金利が一時、上昇しました。

このため、長期金利の上昇が景気に及ぼす影響に警戒感が出て株式市場では売り注文が増え、ダウ平均株価は一時、200ドルを超える値下がりとなりました。

その後は、労働者の平均時給の伸び率が市場の予想を下回ったことなどが材料視されて長期金利の上昇にいったん歯止めがかかったことから株式を買い戻す動きが強まり、ダウ平均株価は値上がりに転じました。

終値は前日に比べて288ドル1セント高い、3万3407ドル58セントでした。

市場関係者は「投資家の関心は高い水準にあるアメリカの長期金利がさらに上昇するかどうかに集まっていて、株価も当面、その動向に左右されそうだ」と話しています。