千葉の電気工事会社 所得隠しで約1億円の追徴課税 東京国税局

電気工事を請け負う千葉市の会社が架空の工事費を計上し、去年までの6年間におよそ3億円の所得隠しをしていたと東京国税局から指摘され、およそ1億円を追徴課税されていたことが関係者への取材で分かりました。

東京国税局から追徴課税を受けたのは建物の空調や電気設備を扱う「東テク」の子会社で、千葉市にある電気工事会社「東テク電工」です。

関係者によりますと、「東テク電工」は下請けの会社に工事を発注したように装い、経費として計上した金額の一部を別の取引先に渡していたことが明らかになりました。

東京国税局は「東テク電工」が去年3月までの6年間に、およそ3億円の所得隠しをしていたと認定し、重加算税を含めて1億円余りを追徴課税したということです。

一方、会社は、当時の幹部社員が架空の工事の発注などに関わっていたとして、この幹部社員をすでに懲戒解雇し、今後、刑事告訴することも含め検討しているということです。

親会社の東テクはNHKの取材に対し、「追徴課税については指摘の通り対応します」とコメントしています。