ナゴルノカラバフから避難の子どもたち ユネスコが教育支援へ

ユネスコ=国連教育科学文化機関は5日、アゼルバイジャンが隣国アルメニアとの係争地のナゴルノカラバフで起こした軍事行動のあと、アルメニアに逃れた子どもたちが勉強を続けられるよう支援を行うと発表しました。

ユネスコの発表によりますと、支援はアルメニア政府の要請を受けて行うもので、今後、数日以内に専門家たちで結成した緊急の調査団をアルメニアの首都エレバンに派遣し、避難してきた子どもたちを支援するための行動計画を作成するとしています。

ユネスコは「10万人以上の住民がナゴルノカラバフからアルメニアに逃れ、難民となっており、その3分の1は子どもたちだ。彼らが継続して教育を受けられるようにするとともに、精神的な支援も行う」としています。

ユネスコの担当者はNHKの取材に対し、「教育環境の整備の観点から、アルメニアの当局や地域社会、避難した子どもたちが、何を必要としているか調べる。教師への支援や教科書の配布、パソコンの提供などの支援を行う予定だ」と述べました。